第3章 ちりぢり
「あんた熱があるじゃない!今日は仕事休んで寝てなさい。」
「いーや、行くよ。熱なんざぁ何とかなる」
がおお
「熱を甘くみるんじゃない!」
ぴっ
「すんません!!!」
「最近鬼太郎は落ち着いてるから大丈夫だろうが、あっでも今日もお守りさんが来るからね」
「あぁ。」
「全く、薬飲んで良く寝なさい」
✿✿✿
いつから寝たんだろうか、
鬼太郎の泣き声など一切聞こえない。
ふっ
(むしろ、懐かしい歌が聞こえる)
「~~♪」
目を覚ますと開けた縁側の庭に鬼太郎をあやしながら洗濯を干す女子の姿が見えた
「~~♪、あら?」
俺は初めて顔を見た時に何かが思い出した
『必ず戻って来いよ』
『あぁ』
「目が覚めはましたか?」