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妖人恋
第2章 名も無き
さああ··
「梅の香りがいいですね」
「そうじゃの~··(のぉ、岩子に水木よ)」
鬼太郎はこんなにも大きくなり優しく強くなった
ただ
(この体では息子を抱きしめる事は叶わぬか··)
ざざっ!!
「のわっ!」
「急な吹雪が!大丈夫ですか?父さ··ん」
「危うく飛ばされそうになったわい。··どうした?鬼太郎··お?やけに鬼太郎が小さく見え··」
「と··父さん?(大きい。僕よりも)」
だっ!
「鬼太郎!」
ぎゅ··。
「わっ!父さん!?」
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