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妖人恋
第2章 名も無き
「母さん」
「なんだい?」
「俺が··ーー」
✿✿✿
さあァ···
(··墓場に来ると鬼太郎は泣きやみ寝る。そして不似合いな梅の木)
確か
俺が最後に交わした約束相手は
真っ赤な桜の木の下··
『···必ず、戻るぞ』
「やっぱり、俺には分からない。」
だけど
名も無き者達がいた事は忘れちゃいけない気がする
ざざざざ··
「うぉっ。」
『あの方達を助けてくれてありがとう』
✿✿✿
「····」
「どうしました?父さん」
「いや、ちょいと梅の木を見たくなっての」
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