第2章 名も無き
「大きくなったなぁ、ずっと寂しい思いをさせてすまなかった···。」
「あの··父さん(声が、低くて、でも変わらない優しさ)」
あぁ
懐かしいな
『そーれ、高い高い』
『あー··あぶあぶ』
『··今は小さくて分からないだろうが、お前の父親は誰よりも鬼太郎を愛しているんだぞ。』
さあああ···
ひらひら··
「ーーーあっ」
「どうしたんじゃ?鬼太郎」
「父さん」
何か長い夢を見ていたような。
「もう、この梅の木も終わりじゃな。また来年までさよならじゃ」
「そうですね。···この梅の木をまた見に行きましょうね··※※※で」
「あぁ」
※※※で
❦ℯꫛᎴ❧