• テキストサイズ

【H×H】ずっとそばにいて【イルミ】

第9章 喧嘩 × 料理




(家庭的?ふーん…)


合格しなかったサクラに冷たい視線を送りつつ、イルミは彼女が作ったスシを口に放り込んだ。


(…あれ、おいしい。)

『あっ!イル…ギタラクル食べちゃったの?』

「うん。どうせダメなんだから別にいいじゃん。」

『まぁ…そうだね…すみません。』

「ねぇサクラ?クリアしなかったら許さないって言ったの覚えてるよね。」

『うっ…うん。覚えてマス。』

「あれ撤回してあげる。その代わりさ、」

『うん?』

「これから毎日朝ごはん作ってよ」

『え、でも…』


イルミは普段朝ごはんを食べないはず。


「サクラが作ってくれたら食べる」


サクラの中に生まれた疑問を読み取ったように言う。


「ちなみに拒否権はないからね」

『ふふ、そんなこと言わなくても断らないよ。誠心誠意作らせて頂きます!』

「そ。じゃ、よろしく」





​───────

結局メンチはお腹いっぱいになったと告げ、課題クリアしたものはゼロ。


全員が二次試験不合格となってしまった。


納得できない!とキレて襲いかかった受験生がいたが、そこはやはりハンター。ブハラの張り手一発で伸されていた。



『それにしても合格者0はちとキビシすぎやせんか?』



どこからかそんな声が聞こえてきたと思ったら、空から人間が降ってきた。



『え、おっおじいさん!?大丈夫?あれ』

「…さぁ」

「ほっほっ心配は無用じゃ。さて…」

(地獄耳!!)


ハンター試験最高責任者のネテロ会長、とメンチが緊張した面持ちで言う。
今回の二次試験の合格者0の経緯を説明し、審査不十分だったことを認めて試験は無効にしてくれと願い出たメンチ。

しかし、ネテロが出した結論は。

メンチは審査員続行、そして彼女も実演参加という形でやり直しとなった。課題はゆで卵。


飛行船に揺られて連れてこられたのはマフタツ山というところで、ここに生息するクモワシの卵をとってくるというものだった。

メンチの実演を見て、サクラは青ざめた。


/ 135ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp