第1章 好きと言わせたい
「俺のこと…恋愛対象として見れないなら…そう見てもらえるようにこれからは行動するっす!…そんで…っちから…絶対好きって言わせるっすよ!」
「そう…」
「……っち…?
そんな…他人事みたいに…もうちょっとなんか…リアクションしてもらっても…」
「…部活遅刻するから早く行こ。」
っちを振り向かせる……
思った以上に骨が折れる…かもしれない……
でも……絶対振り向かせて見せる
っちを追いかけるように海常まで一緒に登校して部活に励み、今日からっちを振り向かせるための作戦を授業中に考え昼休みから実行した。
「っち…どうっすか……」
「……何が…?」
「ほら…俺見てドキっとしないっすか…」
「別に。」
黄瀬は食堂でオムライスを食べているに自分の横顔の決めポーズを見せて不敵な笑みを浮かべる。
しかし、にとっては食事の時間に食べる邪魔をするように何度も決めポーズを変えては聞く黄瀬に対してはため息をつく。
「いい加減ご飯食べたら…冷めるよ。」
「……ぅっ……」
作戦失敗……
恋愛感情を持ってもらうためにやったことが…まったく効果がなく黄瀬は落ち込み注文した唐揚げ定食を食べ始める。