第8章 可愛い後輩
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"ごめんなさい。今日はギムレットの部屋に泊まるので朝一に戻ります。"
誰だ?ギムレットって奴は。
・・・・・・ああ、新入りか。
ベルモットに聞き出した所、モデルとして潜入している女だと言っていた。
「チッ・・・」
ミモザからやっと連絡が返ってきたと思ったら、今夜は戻らない・・・と。
とりあえず無事ということがわかり、安堵してベッドに仰向けに寝転んだ。
灰皿からは煙草の吸い殻が溢れていて。
アイツを待っている間、苛立ちが抑えられず無意識に数えきれない本数を吸っていた。
せめて声だけでも聞きたいが・・・あちらから掛けてこないということは話せない状況なのだろう。
やはり、女々しくなったな・・・。
ミモザに好きと言われ、求められ、舞い上がっている。
腑抜けになっている自覚はある・・・・・・しかし、愛おしくて気になって仕方がないのだ。
朝一と言ったら・・・もうあと数時間後。
このまま起きていようと思ったが横になった途端襲ってきた睡魔。
ミモザを抱きしめることを考えながら、気が付いたら意識を手放していた・・・。