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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第7章 ライムを添えて ※




2人の関係を聞きたい・・・聞きたいけど・・・・・・聞きたくない・・・────



もし今も続いているのだとしたら・・・
ジンが私にくれた言葉は、優しさは・・・一体何だったの?


断っても声をかけてくれた理由は?


私は純粋な気持ちで受け取ってしまったが、実際はただの遊びだった?


遊び相手なら何人いても不思議ではない。
・・・ジンは特に。



ただの性欲処理の相手が欲しくて優しくしていただけなのかな。

それを勝手に"特別"だと勘違いしてしまった・・・。


ジンのお気に入りだなんて自惚れて・・・本当に無様でしかない。


ベルモットにされるがまま、こんな派手な格好をして・・・"色あせぬ恋"だなんて・・・・



夢みたいなこと言っちゃって・・・バカみたい。






でも何故・・・遊び相手なのに抱かないの?


何故あんなに・・・愛おしそうに私を見るの?







「・・・・・・チッ。面倒臭ぇ誤解をしているようだな」

「・・・別に、してません」

「ねぇジン。マティーニは作ってくれないわけ?」


両隣に挟まれているこの息苦しい空間から早く抜け出したい。






「はあ・・・作るわけねぇだろ。俺はコイツと・・・ミモザと、ジンライムを作るんだよ」



・・・バカにするのもいい加減にして。


ジンとミモザを混ぜても・・・ジンライムはできない。




そうか、コードネームを"ライム"にしてもらえば良かったか。

ライムは果物だからコードネームにはならないのに。


子供じみた考えが心底嫌になる。



「あらそう、仕方ないわね。じゃあ・・・いじめちゃったお詫びにコレ、あげるわ。私からのクリスマスプレゼントよ」


ベルモットから差し出されたのは、ホテルのカードキー。

このホテルのキーのようだ。




いじめたって何?お詫びってどういうつもり?



「・・・お前らに世話を焼かれなくとも間に合っている。今後、余計なことはするな」




お前らって誰よ。ジンも知ってるの?

私だけ置いてけぼりにするのはやめてよ。

ちゃんと説明してよ・・・。




「ミモザ・・・・・・行くぞ」

「え、待っ・・・・・・!」



ジンに手を繋がれ有無を言わさず連れて行かれる。





振り向くとベルモットが「頑張って」とウインクをしていた────
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