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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第7章 ライムを添えて ※



♦︎♥︎♦︎


「さっぱりしたものをお願いします」

「かしこまりました」


カウンターの奥の席に座り、バーテンダーに注文をする。


久々のバーで緊張していたが、落ち着いた雰囲気で居心地の良いお店だった。



ベルモットが用意してくれた黄色のドレス・・・。

身に付けてみると気持ちがパァッと晴れて・・・ヘアスタイルやネイル、全てが完成する頃には心のモヤモヤが吹き飛んでいた。

滅多に付けない揺れるピアスもキラキラ光っていて、いくらか女度が上がった気分になる。


格好を変えただけで単純な女だな、と思うが・・・・・・オシャレで自分に自信がつくのは事実だと実感した。





「ミモザ、甘い物が好きだと言ってなかったかしら?」

「はい。いつもならそうなんですけど・・・、今はさっぱりしたものが飲みたくて!」



「お待たせ致しました。ジンライムでございます」

「ジン・・・ライム・・・・・・」


少しだけ頭から抜けていた、"ジン"という言葉にドキッと反応してしまった。

綺麗な透明のカクテルに、グラスの縁にはクシ形にカットされたライムが飾ってある。


ジンのお酒を飲むのは初めてだ。



「いただきます・・・・・・ん!美味しい・・・!」


ライムを絞り一口飲んでみると、スッキリ爽やかで酸味がサッパリと効いた味わい。

これは夏に飲むとさらに美味しいのだろう。

満足しているが、言ってしまえば今の時期には不釣り合いかもしれない。



「こちらのカクテル言葉は、"色あせぬ恋"・・・というんですよ」

「色あせぬ恋・・・・・・」



バーテンダーは人の心を読めるのだろうかと驚いてしまうほど・・・

まさに今、私が求めているものだ。


お互いの気持ちがいつまでも色あせず、変わらぬ恋。


お互いがお互いを想い合う・・・────




ジンライムは味も言葉も今の私にピッタリだった。






何だか無性に・・・ジンに会いたくなった。





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