第6章 揺れ動く心 ※
「ちなみに・・・今日が初めてではないよな?逐一報告・・・のはずだが?」
彼には全て筒抜けなのだろうかとドキッとした。
盗聴器を付けられている可能性は・・・あるのだろうか。
自分に付けられているなど考えたこともなかった。
「・・・・・・最後までは、していません」
「へぇ・・・」
ニヤリと口角を上げ、見下すような表情の降谷さん。
この人は・・・一体誰なのだろう。
私が大好きだった零でも、頼り甲斐のある公安の降谷さんでもない。
「ジンも案外ヘタレなんだな。本気で惚れてるから大切にしたいということか?・・・まぁ、人の女に手を出していることに変わりはないけどな・・・ッ」
「んぐッ・・・!!」
歯を立て、ガリッと唇に噛み付かれた。
手首の痛みに加え、唇までも・・・・・・。
ハニートラップで嫉妬された時でさえ、こんな扱いは受けたことがない。
「ん、ふっ・・・、やだッ・・・降谷さんやめて・・・!!」
「"零"だろ。ジンは受け入れて彼氏の僕のことは突き放すのか?どんな風に抱かれたんだ?」
「い・・・やッ・・・!触らないで・・・・・・!!」
ルームウェアのワンピースを脱がされ下着姿になる。
そして、ソファに置いてあったネクタイで両手首をキツく縛られた。
手首も、頭の上に伸ばしている腕も痛くて。
何より、降谷さんの・・・・・・憎悪に満ちた顔が恐ろしくて、抵抗するのも怖くなった。
「どんなキスをされた?どんな舐め方をされた?君のココに挿れたアイツのアレは・・・・・・どんな風に気持ち良くしてくれたんだ?」
「・・・・・・挿れ、て・・・ない・・・・・・んあぁッ!!」
「ッ・・・・・・言わないなら直接確かめるしかないよな?」
まだ濡れていない私の秘部に、血管が浮き出るほど膨張した降谷さんの陰茎が一気に入ってきた。
痛くて怖くて・・・・・・大好きだった彼に、レイプのような抱き方をされるのが辛くて・・・。
一筋の涙が頬を伝った。
「ぅッ・・・は・・・ッ・・・ふる、や・・・さ・・・」
「・・・・・・悪い・・・・・・好きだ・・・・・・愛してるんだ・・・・・・ッ」
彼は苦しそうな掠れた声で・・・ジンと同じ言葉を何度も何度も呟いていた。