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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第6章 揺れ動く心 ※




「よし、終了だ。もう風呂に入って寝よう。沸かしてくるよ」


再び、パッと"降谷さん"から"零"に切り替わる。

多重人格なのでは?と思うほど、簡単に別の人間になってしまう。

普段から3つの顔を自在に操っているが・・・・・・私は彼のように切り替えるのは無理だ。




ジンと恋人になり、セックスの報告もしろ・・・?


平気な顔をして・・・自分の彼女に淡々と言うセリフだろうか。



組織に潜入させ、慣れてきたらあとは放置。

公安にいる時よりも餌をくれなくなった。


2人きりの時は甘えたかったが、我儘を言える雰囲気もなくて。



降谷さんの為・・・と思い我慢して、我慢して・・・・・・





寂しさで壊れそうな私を救ってくれたのが・・・ジンだったんだ。













「降谷さん・・・・・・私たち・・・お別れしましょう」


風呂を沸かそうと歩き出していた彼の足が止まる。

こちらを振り返ることもなく、理由を聞かれるわけでもなく・・・冷たい沈黙が2人の間を流れた。





「・・・・・・悪いと思ってる。この件はなるべく早く片付けるよう努力するから・・・」


「違うんです・・・申し訳ありません。私の我儘です。NOCはこのまま・・・私ができる範囲で継続させていただきますが、降谷さんとは上司と部下の関係に戻・・・・・・ッ!!きゃあっ!!」



「上司と部下に戻りたい」と言い終わる前にカーペットの上に倒され、両手首を顔の横に押し付けられた。

冷ややかな目で私を睨んでいて、手首を押さえる力が強くギリギリと痛む。



「・・・ジンに丸め込まれたか・・・」

「なっ・・・そんな、言い方・・・・・・」

「ジンの部屋で・・・───
がアイツの・・・取り込み中の相手だろ?」

「っ!!」


バーボンはすぐに去った、とジンは言っていたが近くで聞かれていたのか・・・。



「部屋の前を通りかかったら女の声が聞こえて・・・一瞬でわかったよ。僕が喘がせていた声だったから・・・」



私の声だと気が付いて・・・扉をノックしたということ?

ジンと私の行為をやめさせる為に・・・?




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