第6章 揺れ動く心 ※
2本の指で秘部を掻き回され、グチュグチュ・・・と卑猥な音が部屋に響く。
背中にはジンの唇が押し当てられていて、痕が付いていないかヒヤヒヤした。
乳首と下半身をずっと指で弄られていて。
ゾクゾクして気持ち良いが、どうしても物足りない。
ジンの顔が見たい・・・舐めてほしい・・・。
腰に当たっている彼の・・・硬いモノを挿れてほしい・・・と、口が裂けても言えないことが脳裏に浮かぶ。
これだけ何度も「やめて」と自分から拒否しているのに、何を考えてるんだ。
ジンがくれた言葉に欲望が抑えられなくなっているのかもしれない。
「ふっ・・・・・・んやッ・・・もう、無理・・・!」
「ハッ・・・イくのか?口、抑えるな。いい声聞かせろよ」
「いっ・・・・・・あぁ・・・ッ」
頭がふわふわして絶頂を迎えそうになり、手で口を覆った時・・・コンコンコンと扉が叩かれた。
「「!!」」
その音でお互いの動きが止まり、ゴクッと息を飲む。
「・・・誰だ」
「バーボンです」
────バーボン!!
扉の向こうにバーボンがいる。
急に心臓がバクンッと煩くなり、呼吸が上手くできなくなった。
「・・・取り込み中だ。後にしろ」
「そうですか・・・了解です」
ここにいたら確実にバレる。
ジンに触れられたことは、まだ彼に報告していないのだ。
密着している身体から抜け出すため、ジンの腕を退かそうとしたが敵わず反対に押さえ付けられた。
「勝手に離れるな」
「ちょっ・・・聞こえちゃいます!」
「聞かせてやればいい・・・俺の手で感じているお前の声を」
再び指を動かされ、ビクンッと全身が跳ねる。
絶対にバーボンに聞かれなくないのに容赦なく快感を与えられ悶え死にそうだ。
「チッ・・・我慢するんじゃねぇよ。お前の声、聞きたいっつーのに・・・・・・」
ジンに囁かれるたびに子宮に響いてキュンと疼く。
バーボンに聞かれたくない・・・気付かれたくない・・・。
なのに、ジンの指は止まるどころか秘部を弄るスピードがどんどん速くなってきて。
「ミモザ・・・愛してる・・・」
「っ!!は・・・・・・ぁんッ」
低い声で囁かれた瞬間、目の前がパンッと弾け抑えていた声が漏れてしまった。