第6章 揺れ動く心 ※
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────愛してる・・・ミモザ・・・
思いがけないジンからの告白に驚きを隠せなかった。
彼の口からそんな言葉が出てくるなんて・・・。
私も・・・私も愛しています・・・と言わなければ。
恋人関係になれば、今まで以上に情報を得られやすくなる。
ジンの弱点になれる。
向こうから求めてきたんだ。
これに乗らない手はない。
でも、言えなかった。
言葉にしたら・・・花が咲いてしまう。
自分の気持ちを認めてしまったら・・・NOCとして、"ミモザ"として・・・ジンの側にいるのは無理だと思ったから。
""として、彼の恋人になりたいという願望が生まれると思ったから。
ジンは私の側にいてくれて、私を守ってくれて、心配してくれて。
きっと彼なら、何があっても私のことを1番に考えてくれる。
例え私にしかできない任務があったとしても、絶対に1人では行かせない。
他の男と触れ合うようなことは絶対にさせない。
自惚れかもしれないが、自信がある。
愛してる・・・ミモザ────
脳内で何度も繰り返されるジンの声。
胸の奥から込み上げてくるものを必死に押し殺した。