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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第5章 恋の蕾





・・・・・・はい?


何ですか今の。

子ども扱いしたりバカにしたり・・・。

今日は首元が詰まった服を着ているのに、今度は脚ですか。

自分が肌を見せない服装だからなのか?

人の着ている物にいちいち文句を言ってくる。


ベルモットなんていつも胸元が開いているけど?

注意しているのだろうか・・・。




ジンとウォッカが私を置いて先に行ってしまい、思いがけず1人で行動することになった。


FBIを探し出して逃すチャンスだ。












「海ボタルのトンネルの出口で彼を撃ったのは私・・・」


茂みの中で誰かと話をしているキールを見つけた。

よく見るとスマホを耳に当てて電話をしているようだ。



「次に撃てと言われたら・・・悪いけど顔を狙わせてもらうわよ。組織の中にキャメル捜査官の顔を覚えているメンバーがいるようだから」


キャメル捜査官というのは逃げているFBIの男ね。

ということは、電話の相手もFBI・・・。



「キール、ちょっといいですか?」

「ミモザ!だめよ、ここにいたら・・・ジンは・・・」


「コードネーム、ミモザです。
あなたは・・・FBIを・・・キャメル捜査官を助け出す術があるんですか?」


『・・・・・・』



半ば強引にスマホを借りて、電話相手に話し掛ける。

電話の向こうからはゴクッと息を飲む音・・・

気配からして相手は1人ではなさそうだ。



返事がないのでキールにアイコンタクトを取ると、はぁっと呆れたように溜め息を吐かれた。



「もしもし。大丈夫よ、この子も諜報員だから・・・。キャメル捜査官が捕まったら私も危険だと心配してくれてるのよ、ね?」

「はい・・・。私にできることはありますか」


『・・・問題はない。キャメルに指示を出している。組織が今すぐに撤退してくれると助かるが・・・』



できることならそうしたいがこれはラムからの指示だ。

たとえ、ジンに甘えて頼んだとしても許されないだろうし、自分が疑われるだけ・・・。





結局、何もできない悔しさに唇を噛んだ。



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