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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第5章 恋の蕾




『こ、この声・・・』

「機械で声色を変えてやすが・・・」

『間違いない・・・組織のNo.2・・・』



──────ラム!!



姿は現さないと聞いていたが、声色も変えているなんて・・・。



『この暗号は以前まで作っていた人物と異なる。
組織をおびき寄せる罠だ』




・・・やっぱり。

先程殺されたFBIの死はまだニュースになっていないから、まだ把握していないと思わせているんだ。


『今から言う場所で張り込め』









♦︎♥︎♦︎


果出風町1の4、地下駐車場───


ラムに言われた通り、FBIを狙いやすい場所に張り込む。

私とジンは、入口にあるトラックの中で身を潜めて待機していた。




「奴らが出てきた所を俺が撃つ。お前は後ろに下がってろ」

「・・・ジンは、私に撃たせたことないですよね」

「何だ・・・やりたいのか?」

「そういうわけでは・・・ないですけど・・・」


射撃は割と得意な方で、降谷さんや風見さん、ウォッカにも筋が良いと褒められた。

ジンもそれについては把握済みだろうに・・・。

周りが狙撃している中、1人ジンの後ろで眺めているだけなんて足手纏いではなかろうか。



「失敗して怪我をされた方が足手纏いだ。お前はその無駄に良い視力を活かして役に立て」

「・・・役に立ったらその無駄という発言、撤回と謝罪してくださいね?」

「うるせぇ。集中しろ」



ぶっきらぼうな言葉の中に甘さを感じて。

声が出なくなるほど怯えていたあの日が今では信じられない。



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