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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第4章 コードネーム ※



♦︎♥︎♦︎


「Hi! 瑠愛。元気なさそうね、どうしたの?」

「そうですか・・・?元気ですよ!」

「笑顔は女の武器よ。あなたの魅力を引き出してくれる男が近くにいるといいわね?」


いつも余裕で色気が漂うベルモット。

世の男性は、彼女のような妖艶な女性を好む人が多いのだろう。

組織のお姉さん的存在で、敵なのにおかしい話だが密かに憧れている。


「そういえば、ジンが部屋に来いって言ってたわよ。連絡来てないかしら?」

「あ、忘れてた・・・」


先程鳴っていた着信。

公安にいたから確認できず、後回しにしていた。

組織用のスマホを見ると、ジンからの着信とメッセージが数件来ている。



そんなに時間経ってないのに・・・・・・

ジンって結構せっかち?



「どう?ジンとの相性は。
バーボンとどっちが合うかしら?」

「・・・相性・・・とは?」

「いやねぇ。身体の相性に決まってるじゃない。
もう寝たんでしょ?ジンと」



・・・・・・寝た?寝たって・・・つまり、ソウイウコト?



「な、何言ってるんですか!寝てませんよ!恋人でもハニートラップでもないんですから!」


実際、部屋に何度も呼ばれているが、お互いに触れることは何もしていない。



「あら。まだ手出してないの?
へぇ・・・ジンにしては珍しいわね」

「・・・手を出さないのが珍しいんですか?」

「そうね。性欲処理とか味見とか・・・いろんな女を抱いてきてるわよ。結構モテるみたいだし」




あ・・・味見?

よく考えればそうだ。

あの冷酷なジンが一途に1人の女性だけを想うなんて皆無だ。


いろんな女を抱いている・・・・・・のに、密室に2人きりでも私は指1本触れられていない。

いや、別に・・・・・・どうでもいいけど・・・・・・




・・・・・・複雑、かも。




「ふーん・・・。あの男にも人間の心があるのね、
面白い」


ニヤニヤと頬を緩ませて私を見ているベルモットが、ほんの少し癪に触った。



「相当ご立腹でしょうから、早く行ってあげなさい」

「・・・・・・行ってきます」







彼女も、ジンに抱かれたことがあるのだろうか。

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