• テキストサイズ

【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第4章 コードネーム ※



 

「おはようございます、風見さん。
すみません、全然出社できなくて・・・」

「・・・久々だな。何を言ってるんだ。
お前にしかできない仕事をしているだろう」



あれから数ヶ月後、黒の組織に潜入してから初めて公安に出社して。

2年間ここで過ごしてきたのに既に懐かしく、いつ戻れるのだろうかと悲しくなった。

風見さんは変わらず私のことを気に掛けてくれて、私の居場所を残してくれていることがありがたかった。



「お疲れ。・・・も来てたのか」

「お疲れ様です!降谷さん!こちらの確認をお願いします」

「風見・・・声量を落としてくれ。頭に響く・・・」

「・・・!!」



挨拶もそこそこにデスクに向かう降谷さん。

彼が私の横を通る時に感じた、僅かなお酒と香水の香り。

もしかして・・・さっきまで・・・?

私ではなく、他の女性を・・・──







──あの日。

ジンに言われたことを報告すると「上手くやるように」と、一言だけ返された。

ジンの側に付くとなると、これまで以上に彼と会えなくなってしまう。

そうなっても目的の為なら構わないということなのか・・・。


気持ちを押し殺し、割り切ろうと決めたのに・・・

事あるごとにに弱い私が顔を出す。

私はまだ、彼の恋人なのか・・・恋人でいてもいいのか・・・

負の感情が心の中を渦巻いている。













/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp