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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第17章 "彼女"の正体




「へェ・・・・・・美人が入ってきたとか男共が騒いでいたが、素の顔もなかなか良いんじゃねェの?」

「・・・・・・素?」

「これ。あの野郎の好みか?」



変装用の"瑠愛"のマスク。

眠らされている間に拘束され、変装も見破られていた。


そもそも、ピンガのサポートの為に来たというのにこの扱いは何だ?

お互い初対面で仲間意識は皆無だが、同じ組織に所属している身で・・・・・・。




「俺はコッチの顔の方が好みだけどなァ。別にガキは好きじゃねェけど」

「ガッ・・・!ガキじゃないです!い、言っておきますけど私の方が年上ですから!!」



無意味な反論だと理解しつつ、ジンのようにガキ呼ばわりするピンガに腹が立った。


たった2つ3つの差で年上だと騒いでいるから馬鹿にされてしまうのだ。




ジンが連絡をくれた。
なのに出られなかった。


何を伝えようとしてくれたんだろう。
まだ怒っているのかな。
心配してくれているのかな。


ピンガに好みだと言われて喜べるはずがない。
ジン・・・・・・あなたが見たら何と言う?
ピンガと同じように素の私の方が良いと言ってくれる?





「意外と強気なんだな。はいはい、お姫様。年上だろうがココでは俺の言うこと聞いてもらうぜ?ジンにも了承得てるから反抗するなよ」

「・・・ジンに、了承・・・って・・・。デタラメ言わないでください」

「信じたくないよなァ?さっきの通話、聞こえなかったか?」



さっきの通話・・・ジンだったの?

ピンガの声は聞こえたが、内容までは把握できなかった。



「信用できねェならもう1度掛けてやる、自分で確認しろ」

「ま、待って・・・・・・っ」

 


どう確認しろというのよ。

反対してくれていたジンに「ピンガに何されてもいいの?」と聞けと言うのか。

どの口がそんな上から目線な発言ができるんだ。



そんな逆ギレ女・・・私が男だとしても願い下げだ。





泣くな。
自分が決めたことなのだから。


堂々とジンの元へ戻るには、今やるべきことをやり遂げる他ない。


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