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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第15章 外の世界へ




「はしゃいでんじゃねぇ。ガキじゃあるまいし」

「だ・・・だから、何でそんなに怒っ・・・んぐ」



ジンの手で口を覆われ、それ以上は何も言えなくなった。


ガキじゃあるまいって・・・。

いつも私を子ども扱いするのはジンですよね?

と返したかったが、それは叶わない。

言葉を発せたとしても言わない方が身の為だろう。



「嫉妬深い男は嫌われるわよ?ジン」

「お前の口も塞いでやるか?永遠にな」

「はぁ・・・。呆れて物も言えないわ・・・」



嫉妬?彼は嫉妬で黒いオーラを纏ってるの?

バーボンがいるわけでもないのに、何が気に入らないというのだ。




「それより、アタイらが集められた理由は?顔を見せなかったミモザまで呼び出して・・・それ相応の訳があるんだろうね?」

「そうね。そろそろ聞かせてほしいわ」

「・・・・・・集まるよう、ラムから連絡があった。チッ・・・何故コイツまで・・・」

「ラム・・・・・・」



目を細めたジンは私の口元から手を離した。


しばらく忘れていた、ラムの存在。

心臓がドクンとうるさい音を立てた時、ジンのスマホが鳴った。



「噂をすれば・・・・・・」



それをテーブルの真ん中に置くと、ゆっくりと通話ボタンとスピーカーを押す。


全員に漂う緊張感。


息を呑む音だけが部屋に響いた。






『皆さん、集まっていますね・・・?ミモザ、聞こえていたら返事をしてください」

「っ!・・・は、はい・・・」




視線が一気にこちらに集中し、うるさい心臓が止まりそうだった。


私もここに呼び出されたこと、たった今指名されたこと。


これは・・・嫌な予感しかしない。



汗ばむ拳の上にジンの手が重なった。









『単刀直入に言います・・・・・・。ミモザ、パシフィック・ブイへ行き、ピンガのサポートをしなさい』

「・・・・・・え?」









パシフィック・ブイ・・・?



ピンガ・・・・・・?




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