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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第12章 すれ違い ※




バンッ────



「きゃあっ!?」

「・・・嗅ぎ付けたか・・・」



突然の銃声と血の匂い・・・

降谷さんの顔が歪んだ。



「っ!!降谷さん、足が・・・!!」

「問題ない・・・。ハッ・・・この状況でも僕の心配をしてくれるんだな、君は・・・」

「え・・・」



切なく微笑む彼の瞳は揺れていて。

情に絆されてしまいそうだが、彼に優しくすることはもうできない。

どんな手段を使われても、彼の元へは戻らないと決めたから。



「あの時の僕の判断は間違っていた・・・・・・自分を一生恨むよ」

「降、谷・・・さ・・・」

「・・・・・・」



バンッ────



「うッ・・・・・・」

「手を上げて、お互いの距離を取れ」

「ジン・・・・・・」



何故、ここに・・・


銃声の方に視線を向けると、拳銃を横に傾けたジンが私たちを見下ろしていた。

長い前髪から見える鋭い深緑の瞳。

少しでも逆らえば即あの世行きだ。



「コソコソしやがって・・・そんなんじゃNOCだと疑われちまうぜ?」



ヒュッと喉が鳴った。

ジンは気付いている。

私たちがNOCだということに・・・・・・


足を負傷した降谷さんは手を上げているものの、その場を動かず真っ直ぐジンを見据えていた。




「僕たちがNOCだとしたら・・・殺す時は2人一緒にお願いしますね」

「フン・・・、それは聞けねぇ願いだな。テメェにくれてやるつもりは更々ない」

「そうですか、残念です。では、お先に彼女から・・・どうぞ?」

「ハッ。惚れてる女を売るのかよ。クズな野郎だ」




黒い笑みを浮かべて啀み合う2人。

挑発してどうするんだ。

ジンなら私を殺さないと思ってるのか。

私だって・・・できることなら、そうあってほしい。





今のジンは・・・・・・


私を・・・・・・殺す・・・・・・?



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