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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第12章 すれ違い ※




────抱いていれば思い出す。



それを期待し触れていても、ストレスが溜まるばかりで。

部屋中に響く声に耳が痛む。


挿れる前から相性が良いとはお世辞にも思えなかった。


特定の女を作ったことがない俺の恋人だろ?

どんな風に愛していたんだ?


いくらなんでも魅力に感じる所がなさすぎる。





「ああぁっ!!イ、く・・・イっちゃう・・・んんっ!!」


「チッ・・・・・・」


「ねぇ・・・ジンさんっ、早く・・・挿れてぇ・・・!!」


「うるせーよ・・・・・・今日は指でイっとけ」




昂っていたモノもコイツの声でやる気をなくし、挿れられる状態ではない。


仕方なく指だけで何度も絶頂に導いた。


この女の意識が飛ぶまで・・・・・・何度も。




「やだぁっ・・・挿れて・・・・・・キス、して・・・っ!!」


「いい加減・・・黙ってろ・・・ッ」


「っぐ・・・!んんっ・・・・・・」




静かにさせる為に唇を塞いだが今すぐにでも口を濯ぎたい。

記憶がないとしても、愛していた女を汚い物扱いするというのはどうかと思うのだが。



ギムレットの言っていることが嘘か、上辺だけの恋人関係だったか・・・・・・






────多分、前者だろう。













「ハッ・・・・・・笑えねぇ」


煙草を持つ、ふやけた指を見て自嘲気味に笑う。


ベッドには意識を失った女が横たわっていて、視界に入るたび罪悪感で胸がズキンと傷んだ。



誰なんだよ、俺の頭の中に張り付いている女は。




バーボンとミモザが両想いだと聞いてから行き場のない苛つきと焦り。


別にアイツらがどうなろうと何をしようと興味はない。


ミモザが誰を好きであろうと・・・・・・。





1番苛つくのは、記憶が戻らない自分自身。


暇人女の虚言に乗ってしまうほど、消えた記憶を取り戻したいと焦り始めていた。


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