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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第12章 すれ違い ※





「ジンさん・・・・・・抱いてください・・・・・・」


「・・・・・・シャワー浴びてこいよ」


「っ!は、はい!お借りしますっ!」





恋人だったのならば、身体の相性はきっと良かったのだろう。

この際だから確かめてやろうと思った。


別にシャワーを浴びなくても好きな女ならば、多少汚れていても抱けるはず。


しかし、今の俺の中では許せなくて。


あのキツイ匂いを少しでも消させたくてシャワーを促した。



「チッ・・・・・・」



1人になって気が付いた。

仮にも好きだった女とキスをしたというのに、俺の下半身は全く反応していない。


抱き合って身体に触れていれば反応するのか・・・、それともモノの調子が悪いのか・・・。




この1年間は女を抱いていない。

性欲はあるし溜まったモノを1人で吐き出してはいるが・・・。


その時は必ず、俺の頭の中に出てくる女がいる。



いけないことだとわかっている。


俺の中から出ていけと放り出しても戻ってきてしまう。


何度拒否しても張り付いて動かないため、仕方なくその女で欲を満たすしかなかった。



ギムレットとはキスしても反応しないが、アイツの妄想をするだけで痛いほど勃起する。




今も・・・・・・また・・・・・・。




恋人ではなく他の女に欲情するとは・・・・・・再び罪悪感に苛まれた。







「あのっ・・・・・・お待たせ、しました・・・・・・」



シャワーを終えた女が頬を紅く染めて戻ってきて。

バスタオルを身体に巻いている姿に、本来ならば興奮するべきなのだろうが・・・・・・。




「ジン、さんも・・・・・・シャワー浴びます、か?」


「・・・・・・俺はどんな風にお前を抱いていたんだ?」


「えっ・・・えっと・・・・・・。優しく・・・・・・でも、時々激しく・・・です、んっ!!」



俯いてモジモジ話している顎を掴み、食むように唇を挟む。

目を丸くして驚いていた女だが、すぐに酔いしれて俺の首に手を回した。





───俺が優しく女を抱く?


今まで優しくした記憶がないため、やり方がわからない。




頭の中にいる女で昂った気持ちのまま突き進んでしまおうと、手を動かすしかなかった。



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