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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第11章 私の居場所





シャワーとドライヤー、スキンケアを済ませメイク道具とコテを準備して。


コスメを広げ、どんなメイクをしようかと腕を組み考える。



この服を着てジンに会った時はスッピンだったな・・・。

さぞかし、ぼんやりした印象だっただろう。




今日は使ったことのない色に挑戦してみようか。



そういえば・・・・・・ジンはどんな女性が好みなのだろう。


スタイルの良いモデル体型の大人な女性がピッタリなイメージだから、私のどこを好きになってくれたのか・・・そんなことも知らない。



知りたくても、今のジンに聞いて答えてくれるわけもなく・・・心の中に封印するしかなかった。









「よし・・・・・・可愛い、よね?」



久々に施した華やかなメイク。

髪は緩やかに巻いてオイルで艶を出し、サイドに流す。

仕上げにさりげなく香水を纏えば完璧だ。





オシャレをすると多少は気分が上がる。


今までもウジウジ悩んでいないで、こうすれば良かったのか。


後悔しても遅いけど・・・もしジンに出会った頃に戻れるのであれば、自分の気持ちに素直でいたい。



あなたのことを愛していると・・・

うざがられるほど伝えたい。





身なりは整ったのに、鏡の中の私は不安そうな表情で口角が下がっていて可愛くない。


笑顔って・・・どうするんだっけ?


笑い方を忘れてしまった自分に落胆する。





もう夜遅いけど外の空気を吸ってこよう。

1人で部屋に篭っていると、どうしても思考が暗くなってしまうから。



雨の音が聞こえなくなったので止んだのを期待して、冷たい夜空の下へ出向くことにした。



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