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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第10章 あなたは誰?






──目を開けると外が薄暗くなっていた。

泣きながら眠ってしまったらしい。



泣きながら眠るって・・・何やってるんだろう・・・。

本当に情けなくて自分でも呆れた。



ベルモットはいなくなっていたが毛布を掛けてくれていて。

彼女の優しさをひしひしと感じる。


泣き過ぎたせいで瞼が上まで開かない。




ジンの容体はどうだろうか。

お願い・・・無事でいて・・・・・・

何もできなくてごめんなさい・・・・・・。






頭がぼーっとしていて未だに動けずにいると、ドンドンと叩く音と同時に扉が開かれた。



「ミモザ!!ジンの手術が終わったわよ!!」


「・・・・・・ベルモット・・・」


「・・・大丈夫・・・生きてるわ。もう自分を責めるのはやめなさい。ジンにはあなたが必要なんだから・・・・・・側にいろと言われたなら離れてはダメよ」


「っ・・・・・・はい・・・っ」



ジンは助かったの?


私が側にいてもいいの?


ベルモットの優しさに再び涙が溢れてくる。





鏡で顔を確認すると、好きな人に会いに行く顔とは思えない酷さだった。






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