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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第10章 あなたは誰?




「っ!! ジン!伏せてっ!!!」

「!?ッ・・・ミモザ!!」

「きゃあっ・・・・・・!!」







バンッ────・・・











向かいのビルの一室から、こちらを狙っている人物が見えた。



銃声と共にジンを目掛けて弾が飛んできたのを避け、すかさず撃ち返すと相手の肩に当たった。







──あれは・・・・・・あの男だ。







ジンを庇おうと叫びながら体当たりしたが、体格差があるため私が彼に守られる形になり・・・・・・





頭を地面に強打する鈍い音が響いた。






「はぁ・・・はぁ・・・・・・ジン・・・・・・?」


「・・・・・・ミ、モ・・・ザ・・・・・・」






地面に広がる赤い液体。


これは・・・・・・何・・・・・・?


何故ジンの頭から流れてるの・・・?






「兄貴ッ・・・!!」

「・・・ジン・・・・・・やだ・・・・・・」

「ミモザ!!急げ!車に乗せるぞッ!!」

「や・・・・・・何で・・・・・・っ」




「・・・・・・泣く・・・な・・・・・・」




ジンは最後にフッ・・・と力なく微笑み、ゆっくりと目を閉じた。








「っ・・・い・・・や・・・・・・いやああぁぁっ!!!」












目の前が真っ暗だ。






私のせいで・・・・・・





私が彼を守ろうとしたせいで・・・・・・



逆に彼を酷い目に遭わせてしまった。






ジンにしがみついて泣き喚く私をウォッカが引き剥がし、順番に車に乗せられて。










気が付いた時にはアジトの部屋のベッドで横たわっていた────

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