第9章 渡さない ※
身体が熱い・・・秘部が疼く・・・────
自分で右手をどかせばいい話なのに、ジンによって挿れられた指はナカで締め付けられて引き抜くことができない。
中指でナカを掻き混ぜ、親指でクリトリスを撫でる。
ジンが運転を再開してからも指は止まらず、勝手に動く腰と共にゆっくりと刺激を求めた。
左から感じる彼の視線。
彼が見ている前で・・・彼の愛車で自慰をしている。
恥ずかしいのにジンの熱烈な視線に気持ちが昂り、より一層秘部を濡らした。
「んッ・・・はぁ・・・はぁっ・・・・・・」
気持ちいい・・・気持ちいいけど・・・・・・
ジンの指が欲しい・・・。
ジンの熱くて大きいモノで突かれたい──
「はぁ・・・っ、ン・・・あっ・・・」
「いい顔してるじゃねぇか・・・。続きは部屋で可愛がってやるよ」
「あっ・・・・」
自分のコートで私を包み、横抱きで持ち上げたジン。
担がれた時から気になっていたが・・・・・・彼からきつめの香水の香りがしていて。
ギムレットが同じように運ばれていた光景が蘇る。
ジンはどんな気持ちであの子に触れていたのだろうか。