第9章 渡さない ※
──バーボンの言動に苛立ち過ぎて、ミモザが怯えようが喚こうが殺してやろうと本気で思った。
そしてバーボンを守る為に、拳銃を突き付けた俺を止めたミモザにも嫉妬で腹が立ちどうにかなってしまいそうだった。
いつか・・・アイツの元へ戻ってしまうのではないかと、今まで感じたことのない"不安"という感情。
抱き合っている時は安心感で満たされるが、少しでも離れるとリセットされてしまう。
俺はどうしたらミモザの全てを手に入れられる・・・────?
「もう濡れてるんだろ?ナカに指を挿れてみろ」
「なに・・・言って・・・・・・」
「・・・ああ、膨らんだ部分が好きだったな。塗り付けたら善くなるんじゃねぇか?」
「っ・・・・・・」
この顔・・・
頬を真っ赤に染め、瞳を潤ませて羞恥に駆られているこの顔にいつもゾクゾクさせられる。
拒否しているが無意識に太腿を擦り合わせ腰が浮いているのが見えて。
信号待ちになった瞬間ミモザの手に自身の手を重ね、秘部に当てている指をナカに挿れた。
「ああぁッ・・・!!」
「・・・奥はどうなってるんだ?音がかなり響いているが・・・」
「いやぁ・・・ッ!はな、して・・・」
「俺は何もしていない。動かしているのはお前だろ?」
先程よりも腰が動き、クチュクチュと卑猥な音を立てている。
エロい匂いが上がってきて俺の下半身も盛り上がるほど反応していた。
早く、この蕩けたナカに俺のモノをぶち込んで掻き回して・・・アイツのことなど忘れさせたい・・・。
「はぁ・・・っ・・・い、や・・・ん・・・」
「お前の細い指だと物足りないか?ココ・・・捏ねておけよ」
「ひゃッ・・・あぁ・・・ッ!!」
ミモザの指でクリトリスを撫でると、背中を反らせてビクビク震わせる。
「あとは自分で感じてろ」
信号が変わったため手を離すと名残惜しそうな視線を向けられて。
この後コイツはどうするのか・・・・・・横目で確認しながら車を走らせた。