第9章 渡さない ※
「っ!?きゃあ・・・ッ!!」
「今日は戻らねぇ。あとは頼んだぞ」
「へい」
私を肩に担ぎウォッカに一言告げて足早に歩き始めるジン。
目線が高くなり、頭が落ちそうな恐怖で必死に彼のコートにしがみ付いた。
医務室を出る時に見たバーボンとギムレットは、ギリッと歯を食いしばり恨めしそうにこちらを睨んでいた────
「チッ・・・何度言っても聞かねぇ・・・」
「な、に・・・・・・ひッ・・・!」
突然ショートパンツの裾からガッと手を入れられて。
タイツの上からお尻を鷲掴みされた。
「ん・・・ッ、あ・・・」
大好きな大きい手に揉まれると抑えようとしても声が漏れてしまう。
他の構成員も通る場所で・・・わざといやらしく触れられて。
肌は見えていないのに何を着てもジンは私の服装に厳しい。
「っ・・・ん・・・」
「・・・声出してんじゃねぇよ」
「ジンが・・・触ってる、から・・・もう・・・下ろしてください!」
「暴れるな、おとなしく乗れ」
意外とすんなり下ろしてもらえたと思っていたら、そこはさっきまで乗っていたジンの愛車。
私を助手席に乗せると彼は運転席へと移動する。
「どこ行く・・・いッ・・・ん・・・!!」
私のハイネックを下げ、首筋を強く吸われる。
ぢゅう・・・と音が響くほど強く、強く・・・。
歯を立てられているようなチリッとした傷みも伴う。
「ふ・・・んぅ・・・」
同じ箇所を何度も強く吸われ、次第に身体がジワジワ熱くなってきた。
お尻を撫でられた感覚も残っているため、他の所も触れてほしくて堪らない。
満足のいく痕が付いたのか舌なめずりをして口角を上げる彼が色っぽくて・・・。
「ッ・・・きゃっ・・・!!」
背もたれを倒され寝る体勢になるとショートパンツ、タイツ、下着をまとめて一気に脱がされた。
「ハッ・・・もうエロい匂いさせてるじゃねぇか」
「なっ・・・や、やだ・・・見ない・・・で・・・」
「俺だけが見られるんだろ。着くまで自分で弄って濡らしとけ」
「・・・えっ?」
私の右手を秘部に持っていくと、ジンはアクセルを踏み発車させた。