• テキストサイズ

【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第2章 潜入




潜入してからは、ほぼ毎日バーボンに付いて任務を遂行した。


夜のビルに忍び込んでパソコンから情報を抜き取ったり・・・

カップルとしてバーで聞き込みをしたり・・・

ある時は、バーボンがターゲットにハニートラップまがいなことをしているのを陰で見ていたり・・・


それらを1ヶ月続けているうちにだいぶ慣れてきて、情報収集も自分なりにスムーズに行えるようになった。

彼が私以外の女性の身体を触りながら口説いている姿を見るのは、吐き気を催すほど辛かったが・・・。


「うん、さすが覚えが早いですね」

「・・・ありがとうございます」


バーボンはいつもニッコリ笑って褒めてくれるけど、全く心が躍らない。

雰囲気は優しくて女性の扱いがかなり上手いが、感じるオーラは冷たくて。

これなら降谷さんにドヤされた方がマシだ。

その張り付けた笑顔を・・・仮面を壊したくて堪らなかった。






任務を終え彼の愛車RX-7に乗り込もうとした時、走ってきたバイクが横に停まった。

ハーレーダビッドソンに乗った黒のライダースーツを着た女がヘルメットを外すと、ベルモットだとすぐにわかった。


「あら、バーボン。可愛い子連れてるじゃない」

「ベルモット、お疲れさまです。えぇ、拾ってきました」

「あなたの好きそうなタイプね?」

「おや、ご存知なかったですか?僕のタイプはモデル体型で色気のある女性ですよ」


バーボンの言葉に胸がズキッと傷む。


わかってる。NOCだとバレないためだって。

いや、本当に彼のタイプなのかもしれないが、私とは完全にかけ離れている。

まさにモデル体型で色気のあるベルモットに言うのは・・・彼女を口説いているみたいじゃないか。



「少なくとも・・・彼女はあなたに好意があるような目をしてるわよ?バーボン」

「っ・・・!」

「そうなんですか?すみません、気持ちにお応えできなくて・・・」

「いえ・・・・・・勘違いですよ」


好き勝手言われてその都度落ち込んでいては、この先続けられないと思いこちらも強気に出る。

私が言葉を返した瞬間、バーボンの眉間に皺が入った気がした。

/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp