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【名探偵コナン】色あせぬ恋【R18】

第9章 渡さない ※




「ジン・・・!」




ジンの温もりは麻薬のようだ。

離れなければいけないと頭ではわかっていても、身体は素直に彼を求めていて言うことを聞かない。


強引だが優しく触れる唇に酔いしれてしまい・・・・・・着信のバイブ音が遠ざかっていく──





「ん、ふ・・・はぁ・・・・・・」

「・・・着信、切れちまったな」



フッ・・・と意地の悪い顔で笑うジン。

鳴り続けていた音が消え、画面には"不在着信"と表示されていた。






ジンと一緒にいると、組織やNOCなんてどうでもよくなってくる。



全てを捨て、2人で生きていけたら・・・──




こんな我儘を言ってもジンなら叶えてくれるだろう・・・と、今なら自信を持てる。




実際に口には出せないけど・・・


夢を見るだけなら・・・いいよね・・・?





独占欲・・・執着心・・・


次から次へと溢れてくる気持ちを自分だけでは消化できなくて。




ジンに残した顎裏の印がなくならないように、上から思い切り強く吸い付いた。










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