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【進撃/短編集】Seelenwanderung

第1章 新型立体機動装置【ハンジ】*



「そのまま寝ちゃって良いですからね。」

「うん、ありがとう。」


二人でいつも寝ているベッドにうつ伏せになってもらい、私は太腿の上へ跨った。

あれ……これ、ヤバいかもしれない……

新型立体機動装置用に着用する兵服は、以前の物よりもタイトだ。
マーレの技術を加え、無駄がなく目立ちにくく動きやすく。

だがそのシルエットは、ただ布を纏った裸なのだ。

今日初めて着用したハンジさんの全身を見た時は、そんな格好を他の人に見せたくないし自分の目にも毒だしで動揺しっぱなしだった。

見慣らしたつもりだったけど、やっぱり……エロい……

ハンジさんってこんなにいやらしい腰付きしてたっけ……

あぁ……今すぐ兵服を捲りあげて、触って…キスして…

ダメダメ……!!自制心よ!!


人間の背中は肩ほど厚い筋肉は付かない(気がする)ので、先程よりも優しい力で骨から筋膜を剥がすように。

最後にたどり着いた腰を揉むと、さっきとは明らかに違うハンジさんの反応が見られた。
「背骨に凄く効いてそうだから念入りに。」とのご要望だ。

10分くらい腰だけをマッサージし続けただろうか。
その間ハンジさんは眠ることなく、ずっと私と話をした。
他の誰かの名前を出すこと無く、世間話や思い出話を。


「ねぇ……?」

「どうしましたか?」

「さっきから私の腰を触る手つきがいやらしいんだけど…」

「ええぇ!?ごご、ごめんなさいっ!!」


しまった…無意識に欲が出てしまっていたらしい。

私がハンジさんの上から降りると、ハンジさんも上体を起こした。


「どうしてそんなに動揺してるの?」


ニヤニヤしながら答えないと逃がさない、と言わんばかりの圧で近づいてくる。


「は、ハンジさんの腰が…いやらしいのが悪いんです…」


壁まで追いやられてしまい、もう逃げられない。
恥ずかしくて目を逸らしながら言うと、私の耳元に顔を埋めて囁いた。


「はどうしたい……?」

「……ハンジさんが良いなら、シたい…です。」

「はは、良いに決まってるじゃないか。私たち、随分ご無沙汰だよ?」


イタズラに笑うハンジさんの頬を包み、再び深い口付けを交わした。




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