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【進撃/短編集】Seelenwanderung

第2章 お悩み相談室【ハンジ】*



イった。イったんだよね、。

息を切らしながらぐったりとした様子で、壁にもたれ掛かる。

これだ。私が見たかったのは。
羞恥と快楽でぐちゃぐちゃになった彼女は私を血を酷く滾らせた。

紅潮させ、ひくひくと泣いている。
私は両手での肩を掴んで、その頬を流れる涙を舌で舐めとり、強引に唇を奪った。

が驚いて目を見開いているのが分かる。
正直、私も驚いている。
キスなんて別にする必要は無いと思っていたから。
でも彼女を見ると身体が勝手に動いていた。
どうしてだろう。愛しくてたまらない。


「っ、ハンジさん…? ンッ…!」


また唇を奪っていた。今度は舌を絡めて、の唾液を味わうように。

何故こんな事までしているんだろう、私は。
君の可愛い顔を見たいだけのはずだったのに。

巨人の実験をしている時の様に暴走しているのか?

それなら、誰かに止めてもらわなくては。
、今はしかいないよ。

私を止めてくれないか。


その時、の腕が私の背中に回された。
互いに舌を絡めるようになり、キスはどんどん深くなる。

漸く唇が離れると、が私を抱き寄せた。
私の暴走はここで終われた気がする。


「ぶんたいちょ、やりすぎです…。」


私の首に顔を埋めて、震えた声で囁く。


「ぁ……ごめん……」

「どうしちゃったんですか…?何か…悩みがあるなら、聞きますよ…?」


悩み、か。
昨日の夜みたいだね。
自然と私もの背中に手を回していた。


「結構前からなんだけど、の事を考えるとさ…邪念を抱くようになっていて…」

「邪念…?それって、さっきまでの事と関係しますか…?」

「関係は……ある。君のこういう姿に興味があったから…」


の優しい口調に、心が包まれ正直に話してしまう。
さっきまでの事、それは許された事では無い。

でも君ならこの悩みの解決策を知っているんじゃないかって、そんな期待をしてしまう。


「どうして、私のこんな姿に興味が…?」

「っ……それが、分からないんだ…」

「へ…?」


私には分からない。
君をこんなに酷くしてしまう気持ちの名前を。



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