第12章 2回目のvsイレイザーヘッド※微
『何でそんな嘘......ついたんですか』
俺の上でジッと見つめる。
「お前がその個性でどう戦うのか見たかった。その力を最大限に引き出す為......だが想像以上だった。」
『悔しいぃぃ..............でもっ............ふふふッ』
いきなり肩を震わせながらケラケラと笑う
クソ......動くなッ...
「んだよ......」
『先生も冗談言うんだなぁと思って......』
目尻に溜まった涙を指で拭いながらいう
そういや、今日初めてこいつがちゃんと笑ったところ見たな。
「............それより、生徒と教師でこの体勢は流石にやばいんじゃないか?」
まるで今まで俺の上に跨っていた事を忘れていたかのような反応を見せる。
勘弁してくれ...
上体を完全に起こしたが、さらに顔が近くなってしまい、ここまで近くなるとは思わなくて少し後悔した。
チラリとを見ると耳まで火照った顔。今日初めて見るこいつの蕩けた表情に、徐々に俺自身の熱が昇ってくるのが分かった。
『ひっ.......!!ごめんなさい......!!すぐに退き——っ!?』
俺の違和感に気づいたのか固まる
『せん...せっ......?』
ハッ...ガキに反応するとはな...
追い討ちをかけるように、嫌でも目に入ってくるこいつの露わになった谷間......
誰だってこうなるだろ...
「......不可抗力だ...早く降りろ........」
『ごめんなさいっ......』
「.........先バス戻ってろ...」
がここから出ていった事を確認し、再び大の字に寝そべり今日と初めて校長室で会った時から、今の瞬間までを思い返した。
俺のクラスだと知れば露骨に嫌な顔をしたり、何かを我慢してる表情だったり、憧れだというオールマイトさんを睨むような目で見たり、不可解な発言をしたり、急に笑い出したり、ウブな反応見せたり...
どれが本物のあいつだろうか。
まぁこれから知っていけばいい、か。
そんな事を考えているうちに、いつの間にか俺の熱は引いていた。