第12章 2回目のvsイレイザーヘッド※微
駅からUSJに来るまでの沈黙とは、違う沈黙が今は流れていた。
イレイザーヘッドはあれから、バスに戻ってくるなり無言で席に座った。バスに戻ってくるまではそれほど時間はかかってなかった。
何してたんだろう。
気を遣っているのか、私とはかなり距離をあけていた。
行きは私が距離を取ったけど、自分がやられる側になるとなんか、ショックだな...。
って、何で私がこんな事考えなきゃいけないんだ...
あれもこれも全部イレイザーヘッドのせいだ。そうだ。
前方に座っているイレイザーヘッドの横顔を見るがその表情からはやはり何も読み取れなかった。
早く弔くんと黒霧に会いたいな......
まだ1日も経ってないのに......
なんか、今日は疲れた。
窓から流れる外の景色を見ながら、ゆらゆらとバスが揺れる振動が心地よくてなってきて、瞼がどんどん重くなってくる。そして私の意識はゆっくりと黒に飲み込まれた。