第12章 2回目のvsイレイザーヘッド※微
『何でそんな嘘......ついたんですか』
私は目を細め睨みつけながら質問した。
「お前がその個性でどう戦うのか見たかった。その力を最大限に引き出す為......だが想像以上だった。」
結局この男の思う壺だったって事か......
『悔しいぃぃ...............でもっ............ふふふッ』
冷酷そうなこの男でも冗談とか言うんだなと思ったら不思議と笑いが込み上げてきた。
「んだよ......」
『先生も冗談言うんだなぁと思って......』
「............それより、生徒と教師でこの体制は流石にやばいんじゃないか?」
そう言われて自分がイレイザーヘッドに跨っていた事をすっかり忘れていた。
中途半端に起こしてたイレイザーヘッドが上半身を完全に起こした事により、さらに顔が近くなり一気に顔が熱くなるのが分かる。
『ひっ.......!!ごめんなさい......!!すぐに退き——っ!?』
立ちあがろうとした時に、お尻に何か硬い物が当たっている事気づいた。
『せん...せっ......?』
「.........不可抗力だ...早く降りろ.........」
『ごめんなさいっ......』
「.........先バス戻ってろ...」
私は無言で首を縦に何度も振り、バスに戻った。