第11章 自己紹介
相澤side
『失礼します。』
透き通る様な綺麗な声だと思った。
校長と今日来る転入生の事について話してる時にそいつは来た。
「やぁ!君がさんだね?ちょうど相澤くんと君の話をしてたところなのサ!さ、入って入って!」
『失礼します。』
大人の男を警戒しているのか俺とは距離を空けて校長の正面に立つ彼女。
『本日よりお世話になります。です。』
二重目の大きな瞳、すっと通った鼻筋、柔らかそうな髪の毛、透き通る肌、端的に言って美人だ。
これはまたうちのクラスの男どもがうるさくなるぞ......。
「君の担任の相澤消太だ。よろしくね」
の方を向き挨拶をした。
露骨に嫌な顔をする。
あれだろ?生のオールマイト見たいとかそう言う理由だろ?
悪かったな、俺で。
品定めするかのように、下から上までじっくり見てくるに他の生徒とは違う何かを感じた。
『よろしくお願いします、相澤先生』
なぜかその一言が俺には悪魔の囁きにも聞こえた。
校長との挨拶も終えて俺とは校長室を後にした。
「もうすぐホームルームが始まる。...から先に教室へ案内する。のクラスは1年A組だ......」
教室までの道のり、俺は食堂やら校内の説明をしたが......こいつ聞いてんのか?
『イレイ......相澤先生、オールマイトはどこのクラスなんですか?』
「オールマイトは.........クラスを持ってないよ」
よほどオールマイトさんに、憧れがあるんだな。目標がある事はいいことだが...
「あ、噂をすれば」
『いっ......』
目の前から歩いてくるオールマイトさんに気付き、足を止めるとそんなに至近距離だったのか後ろからぶつかってくる。
もっと離れて歩けよ...
「やあ!相澤くん!今日は君のクラスに新しい生徒がくるんだって?さらに賑やかなクラスになるなぁ!!」
相変わらずこの人は元気すぎる。No.1ヒーローなだけある。
「おはようございます...オールマイトさん。その新しい生徒っていうのがこちらですよ...」