第11章 自己紹介
「んで、早速だが以外の全員は、今日から1週間、先日決めてもらった、職場体験に行ってもらう。」
さっき校長が言ってたやつか。私以外ってことは私はお留守番?
「えー!!せんせー!ちゃんは職場体験行かないのー?」
早速下の名前で呼んできたピンクの髪の黒目の女の子。
「あぁ。は来たばかりだし体育祭に出てないからな。その1週間で、お前らに追いついてもらう為に一般授業、ヒーロー基礎学、その他諸々カリキュラムをこなしてもらう。もちろん俺が面倒みてやる」
『えぇ...』
イレイザーヘッドが白い歯を見せてニヤリと笑う。あぁ。これはきっとまずいやつだ、と直感で思った。
「ひぇー!!!相澤先生と2人きりとかそれある意味拷問っすよ!」
赤いツンツン頭の男の子
「うちらより、大変そう」
耳のプラグをぐるぐる指で弄りながら言うクールな女の子
「せんせー!変なことすんなよー!」
ニヤニヤしながら言う、USJ襲撃の時に私を捕まえようとしたテープの男の子。
「ちゃん大変やな」
訛りのある女の子
口々に言う生徒たちの憐れみが私の直感を肯定してくる。
それにしても、この人達は黙って人の話を聞くことは出来ないのだろうか。
「おい......なんでもいいが、早く準備しろ。......、こいつらを駅まで送ったあとそのまま、個性把握テスト兼、救助訓練を行ってもらうから、お前も着いてこい。」
『分かりました。』
「俺らが1日かけてやった事を、1日で同時進行かよ!ハードすぎねえか!?相澤先生ってもしかしてそーゆーハードプレー、」
「峰田いい加減にしろ、早く移動しろ」
分かりました、とは頷いたものの個性把握テスト?救助訓練?私の頭の中はハテナでいっぱいいっぱいだった。
ただ一つ分かったのは救助訓練、これが私にとってこの先役に立つ事はないんだろうな、と言う事だけだった。