• テキストサイズ

【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第11章 自己紹介



オールマイトと別れて、再び教室へ向かう途中イレイザーヘッドは何も言ってこなかった。いや、正確には何かを考え黙り込んでいるようだった。

顔に出てしまっていただろうか...と深く考えたがその邪念は、いつのまにか目の前に合った1-Aと大きく縦に書かれた扉によりすぐに消えてしまった。

『でっか...』

「ここが...1年A組、な。」

『ふぅ......』

自分の息がこぼれた。今日何度目か分からない。それがため息なのか、気合を入れるためのものなのかすらも分からなかった。

イレイザーヘッドは引き戸を開け中に入り、私もその後に続いた。

入った瞬間すぐにどよめく教室。

「転入生!?」

「やっべぇ!!ちょー美人!」

「おっぱいでけぇ...!なぁ!緑谷!」

「み、峰田君、しっ、ししし失礼だよッ!」

「髪の毛綺麗やわ......」


うるさい...。好き放題言ってくれるな...。なんなんだ、この教室。これがヒーロー科?

「お前ら、黙れ」

イレイザーヘッドが一言言うだけで一瞬でシンと静まり返る教室。

「あー、見ての通り今日から一緒にこの教室でヒーローを目指す事になった、さんだ、仲良くしてやってくれ。」

『です。よろしくお願いします。』

耳を塞ぎたくなるような、悲鳴にも似た歓声が上がった。

とりあえず、
怪しまれてはいないからこれはこれでいいか...

「あー、そうだな...の席は......」

『委員長の隣がいいです。そこ。』

私は委員長の飯田君と廊下の空いてる通路を、指を差して言った。

「...............あぁ......構わないが......。飯田、が分からない事あれば教えてやってくれ。」

イレイザーヘッドの一瞬あった間が、席を指定してくる生意気な生徒と思わせたか?と私に思わせる。

「お任せ下さい!!!1年A組委員長、飯田天哉!精一杯君のサポートさせていただきますっ!!」

USJで唯一、黒霧をワープゲートを振り解き増援を呼んだ彼。委員長なだけあって、やっぱ真面目だな、席ミスったな...。
これは下手な動きできないか...?



けど、まぁ焦ることはない。


まずは内堀からゆっくりゆっくり攻めていくか。

/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp