第7章 初めまして雄英のみなさん
「......っ!?」
目の前の仮面女に囚われすぎて、手の男の存在とその隣で立っていた気味の悪い怪物の存在を忘れていた。
チッ
手の男が一言そう言うと、一瞬で俺の下で拘束していた仮面女を奪い去っていった。
クソッ
捕縛布で拘束しておくんだった...。
なぜ他のヴィランが倒れても無関心だったのにあの仮面女だけ?
なぜ助ける?
なんなんだあの仮面女は......
他のヴィランと何が違う......?
クソッ
今は余計なこと考えるな...生徒を守ることに集中しろ...
相手の奇襲に備えて、俺は再び距離取った。