第7章 初めまして雄英のみなさん
相澤side
このヴィランども、強さは大したことねぇ。
急遽こしらえた寄せ集め集団ってところか?
クソッ。
半分以上倒せたが......
さっきの、一瞬のまばたきの隙に1番厄介そうなやつを入口に向かわせちまった...早く生徒らのとこに戻らねーと...
『はじめましてイレイザーヘッド!!次は私とあーそぼ!!』
は?
そう言いながら狐のような仮面をつけた女がこちらへ一直線へ走ってくる。体格から見てうちの生徒とほぼ変わらない。子供か?...間合いに入ってくる気か...
俺の個性、抹消を使っても怯むことなくこちらに向かって大きく跳躍し片脚を振り上げてくる仮面女。
「なっ...!」
『あなたの個性!!!私にはかんけーないっっから!!!!!』
咄嗟に目の前でガードした腕に仮面女の強烈な蹴りが入る。
クソッ...んだよっ...このパワー...
個性を消してもこの力...素の力がこれかよっ.....
力で女を弾き返し女と距離を取る。
なんだ?こいつ、まさか...この立ち位置...
俺は捕縛布を女へ向けて伸ばし女の視界を撹乱させる。が仮面女は瞬時にかわし、掴んだ俺の捕縛布をそのまま支柱にし、空中で体を翻し俺の背後を取られた。
『イレイザーヘッド!!楽しいねぇ!!』
「ぐっ...!!」
間違いねぇ。
他のヴィランとは桁違いのパワー、
それに、やつの後ろの手の男を俺の視界に入れまいとこの立ち位置、状況判断力、洞察力、反射神経、全てにおいて、才能の塊だ...
だがな.........
再びこちらへ走ってくる女に構える。
間合いに入ってくる女の動きを瞬時に予測し、勢いよく向かってくる女の手首をそのまま掴んで床にうつ伏せになるようにして押し倒す。
『.........かはっ!』
「.........戦闘経験はっ...まだまだ...足りないんじゃねーのか?間合いの詰め方が雑...バレバレだ......」
『...ゲホッ.........んぐっ....離れ...てっ.....!』
俺の下で暴れる女。
なぜ今までこのヴィランが認知されてなかったんだ?この体格でこのパワー......すぐに世間に広まるはずだ...
「とりあえず、その仮面の下は拝ませてもらおうか」
「脳無」