第25章 新しい生活※
「お前の彼氏は...ッゴムの1つも着けてくれないのか」
『彼氏......んッ...ぁ...じゃ...ない...』
「...ッ、のわりに随分と独占欲がお強いようで」
お喋りはここまでな、吐息混じりの声でそう言うと、挿れたまま身体を倒し私の両肩の付け根あたりにそれぞれ口づけを落としたイレイザーヘッド。
それから顔の横に両肘を付き、私の頭を彼の大きな掌で包むように優しく撫でられた。鼻先が触れ合いそうな距離でイレイザーヘッドの瞳に映る自分が見えた。
そんな優しい瞳で私を見ないでよ。
そんなふうに優しく撫でないでよ。
まるで大事なものを扱うような優しい手つきがほんの一瞬、私を「ヴィラン」ではない他のなにかにさせたような気がした。
そんな一瞬の勘違いから生まれた行動だった。
イレイザーヘッドの首に自ら腕を回しどちらからともなく唇を合わせすぐに深くなった。
『ん...ふぁ...ッ...』
「ん...」
再びイレイザーヘッドの腰が動き始めた。さっきまでの探るようなゆっくりな動きとは違い、今度は確実に私の弱いところ攻めてくる動きだった。
『ん...ッ...はっ...ぁん.....ゃ...』
「く...ッ...」
『ね...ッ...イレイ...ザーもッ...きもち...い?』
「は...ッ、残念なことに───」
艶っぽい息遣いと共に吐き出された言葉に、年下相手にそりゃそうだと自虐しかけたがイレイザーヘッドが言葉を続けた。
「離れるのが...惜しいくらいだ...ッ...」
『え...ッ...あッ...んぁ......ッ...』
ちゃんと感じてくれてるってこと?
自分の顔がに熱が集まるのが分かった。
粘着質な音と、パンパンと肌と肌が激しくぶつかる音が部屋中に響き渡っていく。
『ぁん.....も...イく...気持ち、いのキちゃう...ッ...!』
「悪ぃ....ッ、俺も出すぞ....」
『ん...ッ...あっ...イ、く...ッ...!』
「ッ......!!」
私が果てるのとほぼ同時に中のイレイザーヘッドのモノがぶるりと震えゴム越しに温かいものが伝わってくるのが分かった。