第25章 新しい生活※
びくびくと快楽の余韻の残る身体で考えた。
身体の中にしまってあった物は全て部屋に置いてきたので当たり前だが、身体の中からは何も出て来ていない。
私の所持品の中から見覚えのある、仮面や武器が出てきたら...この男はどんな反応をするんだろうか。
「考え事か...?」
『あ、いや...ちょっ...?んぁッ...』
視線を天井からイレイザーヘッドへ戻すといつの間にか、私と同じ姿になっていた彼が自分の固くなったモノを私の敏感な部分にクチュクチュと音を立てながら擦り付けてきた。
着痩せするタイプなのか、思ってたよりも胸板は厚く腹筋もしっかりと割れていた。
「自分のは見るなと言う割に人のはまじまじ見るんだな」
『や...意外とッ...鍛えてるんだな...って...んん』
「これでもヒーローだからな」
『ッ、ねえ...いいからもう...挿れて...ッ..』
クチクチと私の秘部に自身の先端を擦りながら間延びしたイレイザーヘッドの声が聞こえてきた。
大人の余裕なのか、私とは正反対に息一つ上がっていないこの男の様子を見ていると自分だけが、と惨めに感じてきたのでその先を促した。
「チッ...こっちだって我慢してやってんだ」
『え...?どう、いう...んぁっ...!』
その瞬間、ズズズとゆっくりナカに入ってくる大きなモノに私の身体は悦びに震えていく。
気持ちいい。気持ちいいけれど何か違和感を感じた。弔くんや荼毘とする時とは何か違う。
『ん...ぁ...ねぇ...なんかッ着けてる...?』
「なんかってゴムの事か?」
そりゃあ着けるだろ、と言った後にイレイザーヘッドはゆるゆると腰を動かし始めた。
違和感の正体はこれか。弔くんも荼毘もそんなものは着けてるところ見た事がなかったので初めての感覚が新鮮だった。
『あっ...ン....付けなくてもいいの...にっ...だって、いつもはッ───』
そこまで言って口をつぐんだ。
弔くんも荼毘も着けない、そんな事はもちろんイレイザーヘッドに言えるわけもない、し、そもそもこういう行為の際に他の異性との事をチラつかせるのはあまり良くない事くらい恋沙汰の少ない私にも分かる。
けれど一度出かけてしまった言葉は取り消せなくて。
「は...ッ...いつもッ、ねぇ....」
『んんッ...ぁん...ちがッ...』