第25章 新しい生活※
暗い話から一転、みんなの様子を見た爆豪くんが気を遣ってなのか上鳴くんをハイ状態にした。それを見た他の生徒たちに一気に笑いが起こり、雰囲気はいつもの1年A組だった。
イレイザーヘッドに続いてぞろぞろと、新しい寮の中に入って行く生徒たち。私もその後を追うようにして寮の中に足を踏み入れた。
寮は1棟1クラス。左右で男女に分かれていること。1階は、共同スペースになっていて、ご飯もお風呂も洗濯は全て1階で行うらしい。イレイザーヘッドは寮の中を説明しながら案内してくれた。
「豪邸やないかーい!!」
「麗日くん!!」
あまりの広さに驚き倒れる麗日さん。
「中庭もあんじゃん!」
「広っ!綺麗!ソファ大きいー!!」
「聞き間違いかなぁ...風呂、洗濯が共同スペース!?」
これから級友と暮らしていくことにテンション上がっているのか口々にそんな事を言うクラスメイト達の声を聞きながら、私の頭の中は連合の事でいっぱいいっぱいだった。