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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第25章 新しい生活※





夜を背負う黒霧は広がる夜空に溶け込み空と一体化しているようなそんな錯覚を起こした。逃げ場はない、咄嗟にそう思った。


『...黒霧......どうしてここに?神野区で荼毘と一緒に倒れているのを見たけど身体は大丈夫なの?』

「私と荼毘は一時的に意識を失っていましたが、私も荼毘も特に大きな怪我もなかったですよ。」

黒霧の金色の瞳がさらに妖しく光り、声のトーンを下げて言葉を続けた。

「死柄木弔から聞きました。神野であなたがヒーローの卵たちを逃すのに加担していたと。さ、行きますよ。みんなが待ってます。」

『そんなはずは......』

みんなが待ってる......?少なくとも弔くんはそんなはずはないと私は考えていた。


「死柄木弔が一旦今後の動きについて話したいと仰っていますので。あまり手荒な真似はしたくなかったのですが......申し訳ありません。これも死柄木弔の命令なので。」


『あ、ちょっと...!黒霧......!』


私の周りを一瞬で黒霧のワープゲートに囲まれてしまい逃げ場を失った。ジリジリと詰め寄るワープゲートに私は逃げる術もなく一瞬で黒に吸い込まれた。


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