第24章 vs■■■
つられるようにして俺らも顔を上げると、先生に向かってオールマイトが拳を振り上げた。
そう思った時にはすでに遅く、直接攻撃を受けていない俺らも衝撃波で地に立っているのがやっとだった。
先生がオールマイトを引き止めてるうちに
俺らは爆豪を連れて逃げようと倒れている黒霧と荼毘以外の全員で攻撃を仕掛けていた。
俺が動けなくなったのも声を出すことも出来なくなったのはその直後だ。
突然石堀が勢いよく崩れる音が聞こえた。それは意外にも俺らのいた場所からすぐ近くのところで起きていた。
そこで俺は目を疑う。崩れたブロック塀の向こう側に雄英生がいたからだ。いや、雄英生がいただけなら別に大した事なかったんだ。
そこには......雄英生に背負われたがいたからだ。
『...ッ!』
「......」
俺の姿に気づくなり目を逸らす。
...は?なぜ目を逸らす。つか、なんで雄英と行動している?
の理解不能な行動に身体が動かない、何か言わなきゃいけないのに言葉を発することもできずにいた。
「ちょ...!死柄木!あれ止めなくていいワケ!?」
コンプレスの言葉に俺は我に帰る。が、いつのまに作り上げられていた氷の滑走路を進み大きくジャンプをしたたち。
だが、4人の重さにスピードが足りてないのか誰もが落ちる、と思った瞬間またもや俺は信じられない光景を目にした。
が......足りない速度を援護するかのようにを背負っていた男を蹴り上げたのだ。
「なぁ死柄木。俺、目ェおかしくなったのかな。今、雄英生蹴り上げて援護したのってちゃ、」
「黙れ。コンプレス。」
その続きを聞きたくなくて、コンプレスの言葉を遮り、飛んでいく人間玉を睨んだ。
が後押しした事により、1人減った分先ほどよりもスピードを増して進んでいく。そして雄英生から離れただけが真下に落ちていく。
あの高さから落ちたら即死だ。とりあえずを取っ捕まえて、じっくり話を聞いてやろうじゃねぇか。
「おいコンプレス」
だから俺は完全に爆豪の存在を忘れていた。
の落下地点にコンプレスを向かわせようと声をかけたと同時に爆風と共に爆豪が動き出していた。
は?