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【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第22章 林間合宿 3日目※




目的の場所に行くとやはり目当ての2人がいた。


荼毘と、トゥワイスだ。荼毘は木の幹に片手をついて木を燃やしていた。


「誰だ!?この仮面女!知ってるぜ俺!知らねぇよ!失せろ!」

『トゥワイス、私だよ。』

相変わらずめちゃくちゃなトゥワイスに笑いながら仮面を取りそう答えた。

「なんだよくここの場所が分かったなァ。」

『うん、木の上から見たらここだけまーるく蒼炎に囲まれてたからね。さっき荼毘のコピー見たし。もしかしたら荼毘とトゥワイスは一緒にいるかもしれないって思った。』

そう言いながら荼毘に近づいて、荼毘の背中から腰に手を回した。

「お、から誘ってくるなんて嬉しいねェ」

唇に弧を浮かべながら、後ろから荼毘に抱きつく私を見下ろした。

『さっきトガちゃんにもギュッてしたらなんか安心したから。』

「んだよ。誰でもいいのかよ。」

つまらなそうに鼻を鳴らす荼毘。

「じゃあちゃん!俺に甘えてもいいんだぜ!ほら来いよ!こっち来んなよ!」

トゥワイスにハグ......。そういう時でも相変わらず正反対な2つの反応がでるのかと好奇心を掻き立てられた私は、荼毘から身体を離してトゥワイスに身体を向けた。

けれどトゥワイスに向けた身体は再び荼毘の方へ向かされて荼毘と向かい合う形になった。

「ダメだ、トゥワイス。コイツは今俺に盛ってんだ」

『別に盛ってるわけじゃ.....』

あ、とそこで私はマンダレイのテレパスを思い出した。

『ねえ、そういえばさっきマンダレイのテレパスで私達の目的がかっちゃんだって事バレてたよ。誰かが情報漏らしてる。』

「ハ...まじかよ。さっきすげェ地響きが聞こえてきたけど誰だ?」

いつのまに荼毘の胸に収められていた。頭上で耳心地のいい荼毘の声が聞こえる。荼毘の胸に安心して頬を擦り寄せた。

地響き...デクくん......頭の中で単語を並べる。

『そういえば私まだ現地集合するっていう3人見てないんだけど』

「あぁ。ガス使いのマスタード、歯刀の男ムーンフィッシュ、筋肉増強のマスキュラー」

ガス、と聞いて身体の中に入れておいたミスターから受け取ったガスマスクを思い出した。出番は無さそうだ。

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