第22章 林間合宿 3日目※
やっぱり見られてた...。
『いつから見てたの......』
「んー、最初から?」
もう...最初からハメられてたんだ....
どんどん顔に熱が昇る。
だんまりを決め込んでいるとミスターに名前を呼ばれた。顔を上げると唇に触れるだけのキスをされた。
『ん......』
「本当に可愛かった」
ミスターの甘さの乗った低い声にもう言い返す事もできなかった。
『意地悪....』
「じゃあ、俺もそろそろ自分の持ち場に戻るとするよ。頑張ってね、ちゃん」
そう言って仮面と目出し帽、シルクハットを被ったミスターは施設の逆の方の暗闇の中へ消えて行った。
ミスターが去っていたあとすぐに身体を電流が駆け抜ける感覚がした。
そしてマンダレイのテレパスが脳内に響いた。