第20章 林間合宿 1日目※
相澤side
女風呂からの気配が消えてしばらくしてから俺も風呂を出た。今はあんまり鉢合わせたくないからな。
なのにだ。
「お......」
『あ......』
青い暖簾をくぐり外に出ると、同じタイミングで目の前の赤い暖簾から出てきた。
できればあんまり会いたくなかったんだがな......
風呂上がりだからなのか、やけに艶を含んだの身体に背中にゾクリと電流のようなものが走った。
ぺらっぺらの下着1枚に、短いズボンはコイツのくびれる所と、膨らむ所をはっきりさせている。
そしてなにより、白いその肌には首筋の痕がよく目立つ。
チッ......
ちゃんと隠しとけよ。
「......大丈夫か、体調」
『......あ、はい。』
あまり直視してはいけないと思いから目線を逸らして言い、コイツに目配せをしたあとで歩いた。
そんな格好で簡単に男にホイホイついて行くなよ...
自分で誘っておきながら、後ろを歩くに心の中で呟いた。
自動販売機を目の前にしたところで足を止めると、俺の背中に小さく呻き声を上げて柔らかい感触とともにぶつかってきた。......雄英入ってきた当初もこんな事あったなような。
『ぁ......ごめんなさいっ...』
「別に」
コイツの好物なんぞ知らないので、適当に水のボタンを押しペットボトルをに渡した。
「ほら、飲め」
『わ、ありがとうございます。』
近くにあった長椅子に腰を掛けると自然と俺に着いてきて、間隔を開けて隣に座ってきた。
なんだ、受け取ったらもう部屋に戻るかと思ったが。
なら丁度いいし、言っておくか。