第5章 看病※
「いや、別に......胸は見てねぇからな」
頬を赤らめながらボソボソ呟くように言う死柄木
『もー!私そんな事気にしてないよ?あ!それより脳無ちゃんは?』
「あちらに」
黒霧が手のひらでさした方を見ると、お行儀良く三角座りになっている脳無。
『いてて...』
体を起こし脳無の元へゆっくり歩く
『脳無ちゃん、斬りつけたりしてごめんね』
「まぁ、そいつは超再生持ってるけどな」
「皮肉ですよ...死柄木弔」
「...風呂入る。」
グーッと伸びをし体を起こし浴室へ向かう死柄木
「、ご飯食べれますか?何か作りますよ」
『やったぁ!んん、黒霧が作るハンバーグが食べたいな!』
「分かりました、では買い物に行ってきますので留守番お願いします」
『いってらっしゃい』
弔くんはお風呂、黒霧は買い物に行くとシンと静まり返るバー。
ソファに三角座りになり
バーカウンターの棚にある本当に飲んでるのかも分からない何種類もある酒瓶を見つめながら、先ほどのこと思いだす。
弔くんが包帯を巻いてくれた────
今になって体中がカアっと燃えるような恥ずかしさに襲われた。
弔くんむ、胸は見てないって言ってたけど...
うぅ...想像しただけで恥ずかしい...
抱えた膝に顔を埋めて何とか熱を逃がしていく。
「体調、悪いのか?」
『あ......弔くん』
いつのまにかお風呂から出ていたのか、目の前に弔くんの声がして驚いて顔を上げる
「顔赤いぞ...熱あんのか」
五指で触れないように人差し指を浮かせのおでこに手を当てる死柄木
『っっ...熱はないよ...けど弔くんの手、気持ちいい...』
「黒霧は?」
『お買い物行ったよ、私もお風呂入るね』
着替えを持ち脱衣所で洋服を脱ごうと、洋服に手をかけたところで
あ、とある事に気づいた。
『うぅ...最悪...痛い...肩上がんないじゃん...』
なんでこういう時にワンピースじゃないんだと心の中で思ったが小さく溜息をつき来た道を戻ってバーカウンターに座っていた弔くんの元へ行く。