• テキストサイズ

【ヒロアカ】白は黒になるが黒は白にはならない

第20章 林間合宿 1日目※



相澤side


「ブラド、明日の訓練と補習組の課題はこんなもんでいいか?」

「あぁ、問題ないだろう。イレイザー。」

俺はブラドと部屋で、明日からのスケジュールと訓練後の補習組の課題について確認し合っていた。時計をチラリと見れば、時計の針は既に生徒の入浴時間は終わっていて就寝時間に入る時刻を指している。

もう、こんな時間か...

充血しているであろう目をゆっくり瞬きし、欠伸を噛み殺す。

「昨日も結局夜遅い時間まで、職員室で合宿の打ち合わせだったもんなぁ。イレイザー、お前先に風呂入ってこいよ。」

そんな俺を気遣ってか、伸びをし大きな身体を更に大きく見せてブラドが言ってきた。

『悪いな。先に入らせてもらう。』

俺はブラドの気遣いに甘えて先に風呂をもらうことにした。



風呂場へ行く途中、長い廊下をギシギシと軋ませながら歩いてると前方から、芦戸と葉隠が歩いてくるのが見えた。
2人も俺に気がついたのか、パタパタと走りながらこちらへやって来る。

「おい、そろそろ就寝時間だ。はやく」

「せんせー!!にあんな事したらダメじゃないですかぁ?」

「相澤先生とちゃんがそんな関係だったなんてー!!」

俺の言葉をあっさりと遮り、耳を塞ぎたくなるような大声を出し不敵に笑う芦戸と俺の腕を叩いてくる葉隠。


......は??あんな事?そんな関係?
言われた言葉を頭の中で並べてみるものの理解ができない。

「おい、何のことだ。」

「相澤先生とぼけてもダメー!私たち見たんですからー!」

「だから何を」

声を上げる葉隠とその横で、腕を組みながら縦に大きく首を振る芦戸。はっきりと言わないコイツらにだんだん苛立ちを感じ、俺の声にも怒りが纏う。

「もー、のこーこ!あれ、せんせーがやったんでしょー?」

「相澤先生キスマークなんて、大胆ッ!」

芦戸がここ、と両手で指さしているのは自分の首筋。さらに葉隠のとどめを刺すような、キスマークという言葉に全てが繋がった。

/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp